こんにちは、誰かの目にとまるイラストを描きたい空生 直(ソラオ ナオ)です。
今回、(イラスト・漫画・上達法7)では、
《黄金比・白銀比を使ってキャラクターイラストをを描く方法》
をお伝えしたいと思います。
イラストを描いている時、デザインの配置をしている時、「イマイチ、パッとしない」ことありませんか?
そんな時、試しに〈黄金比・白銀比〉を使ってみませんか?
もしかしたら制作の手助けやヒントになるかもしれません。
今回は、キャラクターイラストを描く時の〈黄金比・白銀比〉の使い方(自己流ですが)を紹介したいと思います。
黄金比・白銀比とは?
黄金比とは、、
黄金比(おうごんひ、英語: golden ratio)は、
- {\displaystyle 1:{\frac {1+{\sqrt {5}}}{2}}}
の比である。近似値は1:1.618、約5:8。
線分を a, b の長さで 2 つに分割するときに、a : b = b : (a + b) が成り立つように分割したときの比 a : b のことであり、最も美しい比とされる。貴金属比の1つ(第1貴金属比)。
出典:”黄金比”『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』
更新日時:(2017年11月26日 (日) 07:33) URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%87%91%E6%AF%94
デザインの世界では、人気の黄金比。
人間にとってもっとも安定し、美しいとされる比率のようです。
美術品、DTPデザイン、Webデザイン、企業ロゴなどあらゆるデザインに浸透しています。
白銀比とは、、
白銀比(はくぎんひ)と呼ばれるものは以下の2つがあり、いずれも無理比である。
- 1:1+√2の比。貴金属比のひとつ(第2貴金属比)。
- 1:√2の比。その {\displaystyle 1:{\sqrt {2}}{}\equiv {}{\sqrt {2}}:2} という性質から、紙の寸法などに用いられている。
出典:”白銀比”『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』
更新日時:(2017年12月11日 (月) 11:28) URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%8A%80%E6%AF%94
よく使われるのは、2の1:√2の方です。
日本で馴染みの深い白銀比、日本の建築物に用いられ、用紙サイズ「A版」「B版」も白銀比。
日本に馴染み深いキャラクターにもよく白銀比が使われています。
(どのように〈黄金比・白銀比〉が使われているか知りたい方は、ぜひググってみて下さい。)
黄金比・白銀比テンプレート配布について
今回の説明では、CLIP STUDIO PAINT(ペイントツール/株式会社セルシス)を使用しますが、
CLIP STUDIO PAINTで使える素材〈黄金比・白銀比ベクターテンプレート〉をCLIP STUDIO ASSETSで無料で配布しております。
CLIP STUDIO PAINTをお持ちの方は、よければダウンロードして使ってみて下さい。
ダウンロードページへはこちら
https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1707607
〈CLIP STUDIO PAINTをお持ちではない方へ以下のテンプレートをお使い下さい、解像度は100dpi,jpeg保存です(画像をクリック(ギャラリー表示になります)右クリックで画像の保存)
縮小、拡大の際は、縦横比は変えずにご使用下さい。〉
黄金比・白銀比テンプレートは個人での作画補助の使用のみでお願いします。
他媒体への転載、再配布は禁止しております。
黄金比でキャラクターイラストを描く
CLIP STUDIO PAINTで作画しています。このソフトを持っていなくても、描き方の参考にはなると思います。
(黄金比のテンプレートを配置します)
上図では、左右反転や上下反転して2枚使っていますが、必ずこうしなくていけないというルールはなく、全体の角度や大きさ(比率は変えない)を変えてもいいですし、別の線を追加してみたり、インスピレーションが湧く方向を模索していただければと思います。
要はどこかに(1:1,618)の比率があればいいわけです。
(テンプレートを意識しながらイラストを描いていきます)
テンプレートの不透明度を下げ、上にレイヤーを作り、思いつくままキャラクターを描いていきます。
今回は横:縦=1:1,618の比率で描いていきます。
・頭と胴体の比率が1:1,618です。
・手、鼻、頭の端が黄金比の螺旋に添っています。
・目やへそ、バンダナ端の位置も多少、螺旋や枠を気にして描いています。
自分が納得がいくまで色んな線を試しながら引いてみて下さい。
線を引いて、色を塗って完成させました。
黄金比を用いたキャラクターの完成です!!
ちなみに今年は戌年(2018年)なので犬のキャラクターを作ってみました。モデルは秋田犬です。
白銀比を使ってキャラクターイラストを描く
次は白銀比を使ってキャラクターイラストを描いていきます。
今回のイラストは、全体の横縦の比が1:1,414(白銀比)で頭と胴体の比は1:1となります。
中心線を引いて左右対称になっています。(CLIP STUDIO PAINTのソフトで対称定規を使用しています。)
白銀比の中で描かれた円や枠や線を参考にしながら(参考にするかは自由)、納得のいく線を引いていきます。
線や色を塗って完成です。
モデルはキャバリア(犬)です。
黄金比・白銀比のキャラクターを並べてみる
黄金比の犬はシュッとしたカッコイイイメージ、白銀比の犬はコロコロした可愛らしいイメージでできました。
なかなか安定感のイラストが描けたと思うのですが、どうでしょうか?
どういうイメージで描きたいかで黄金比・白銀比を使い分けてみてもいいかもしれませんね。
黄金比・白銀比を使うメリットは、安定感のあるイラストが描けることと、もとから基準があるので、迷い線が少ない、全体のバランスが崩れるが防げる、なので早く作画が出来るというところですね。
まとめ
黄金比・白銀比でキャラクターイラストを描く方法を紹介しましたが、必ずこの比率を使った方がいいと言うわけではありません。
ただ、こういった方法があるということを知ることは、自分の中に選択肢が増えるということです。
ちょっと制作に行き詰った時、この方法を思い出していただき、試してもらえれば突破口の入り口になるかもしれません。
↑↑(黄金比のaiファイルがダウンロードできます)