今回の記事は、After Effectsのスクリプト〈〈Ease and Wizz〉〉の使い方を解説します。
Ease and Wizzは、キーフレーム間のパラメーターを補完して、イーズイン&イーズアウトを簡単に適用するスクリプトです。
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シンプルで使いやすいスクリプトですが、使い方を日本語で詳しく説明している記事が見つからなかったので、海外の記事などで使い方を学んだことを、自分なりに分かりやすく解説していきたいと思います。
目次
4つのパラメータの説明とキーフレームへの適用
4つのパラメータがあります。
Ease and Wizzには調整可能なEasing:動きの加速減速の種類
Type:
(in:ゆっくり動きだし、加速する)
(out:高速で動き、減速する)
(in+out:inとoutを組み合わせたもの)
Keys:適用するキーフレームを選ぶ
(All:すべてのキーフレーム)
(start and end:開始キーフレームと終了キーフレーム)
(start only:開始キーフレームのみ)
Curvaceous:チェックを入れると、ベジェモーションパスをたどることができる。
マスクパス、シェイプパスをアニメーションできる。
キーフレームに適用する
ウインドウ>Ease and WizzでEase and Wizzウインドウを開く。
(Apply)をクリックすると、イージングが適用される。
適用されたキーフレームにはエクスプレッションにコードが挿入されている。
Ease and Wizzはエクスプレッション制御なので、キーフレームを後で動かしても良いし、Ease and Wizzの各パラメータを変更して再度(Apply)をクリックすると、エクスプレッションが書き換えられる。
イージング(Easing)とタイプ(Type)の種類別の動き
Ease and Eizzのイージング(Easing)の種類には、
Expo |
---|
Circ |
Quint |
Quart |
Quad |
Sine |
Back |
Bounce |
Elastic |
があり、
Expo,Circ,Quint,Quartが緩急が強く、
Quad,Sineが緩急がゆるやかである。
Back,Bounce,Elasticは特殊な動きをする。
イージング(Easing)には、Elasticの下に
Expo out,Expo in
Expo in,Expo out~(以下上画像参考)
という項目があるが、これは、
キーフレームが複数個ある場合、最初から2個目のキーフレームと、最後から2個目のキーフレームにのみイージングがかかります。
Expo out,Expo inだと、最初の2個目のキーフレームにExpo outがかかり、最後から2個目のキーフレームにExpo inがかかります。
Expo,Circ,Quint,Quartのイージングの違い比較
in:ゆっくり動きだし、加速するExpo>Quint>Quartの順で緩急が激しくなります。
CircはExpoのような緩急があるが、Expoより穏やかである。
Quad,Sineイージングの違い比較
in:ゆっくり動きだし、加速する(inスタート直後、outゴール直前、比較図解)
Quad,Sineは緩急が緩やかです。
Sineが1番、緩急が緩やかです。
Expo,Circ,Quint,Quartよりinの時スタートが早いです。
Back,Bounce,Elasticのイージングの違い比較
Back,Bounce,Elasticは特殊な動きをします。
(in)Back:(in:少し後ろに進み、前進する)(out:行き過ぎ、戻る)
Bounce:(in:小中大と跳ねて加速し、最後少し減速する)(out:加速して進み、大中小と跳ね止まる)
Elastic:(in:左右に小中大に揺れ動き、加速する)(out:加速て進み、左右に大中小に揺れ動き止まる)
Curvaceousにチェックを入れた場合
Curvaceousにチェックを入れた場合、ベジェモーションパスをたどることができる。Curvaceousの英訳は(曲線美の)である。曲線上を進めるようになる。
※Curvaceousにチェックを外すと、パス最短の直線を進む
上のアニメーション動画のパスは4つのキーフレームがあります。
Keysのパラメータ
(All:すべてのキーフレーム)
(start and end:開始キーフレームと終了キーフレーム)
イージングのかかり方の違いがわかります。
Curvaceousにチェックを入れた場合、EasingのBack,Elasticが選べません。
Keysのstart onlyが選べません。
Curvaceousにチェックを入れた場合、マスクパス、シェイプパスにもEase and Wizzを適用できる
シェイプパスのキーフレームにEase and Wizzを適用する
シェイプレイヤーのベジェパスにEase and Wizzを適用しています。
マスクパスにも適用できます。
Ease and Wizzの活用
上のアニメーション動画では位置のキーフレームに適用していますが、
他にも、スケール、回転、不透明度のキーフレームにも適用できます。
Ease and Wizzはまだまだ色んなものに使えるかもしれませんね。
色々試してみるのもいいかも知れません。
以上で解説は終わりです。
After Effectsのスクリプトってすごく便利ですね!
無料でダウンロードできるので、ぜひ使ってみて下さい。