こんにちは、田舎の片隅で漫画家やっている空生 直(ソラオ ナオ)です。
今でこそ絵でお仕事していますが、私の十数年前の絵はとても下手でした。(今も理想からはほど遠いのですが)
漫画の持ち込みで行った出版社では、けちょんけちょんに言われるほどでした。
とりあえず当時は、思いつく限りの絵の練習をひたすらやっておりました。
そのおかげもあって、今では一定のレベルまでは絵を描く力も上がってきましたが、過去を振り返ってみると、こう思います
「効率悪すぎ、時間かけすぎ、容量わるすぎ!!!!!」
過去の自分に言ってやりたい(^_^;)
「君がつまずいているのはこの部分だろ、それはこうすれば解決の糸口が見つかるんじゃないか。
ただ闇雲にやっていれば、いつかは答えが見つかるかもしれないが、時間は短い、あっという間に過ぎてしまうよ、その問題はなるべく早く片付けて次のステップに進もうじゃないか。」
これから公開していく、イラスト・漫画・上達法は過去の私に向けて書いていきます。
もしかしたら、私と同じ所でつまづき、悩んでいる人がいるかもしれないからです。
そんな人のひとつの気付きになれば嬉しいです。
なぜ、等身表を作るのか
過去の私にはこんな悩みがありました、
(体のバランスが悪いのは分かるんんだけど、どこを修正すればいいのか分からない、何度修正してみても、ピッタリのバランスにならない。)
頭が大きいようなので小さくしたり、胴が長いようなので短くしたり、足が短いので長くしてみたり。
色々さわっていくうちにもっとぐちゃぐちゃになっていきました。
私が、(ここはこのバランスが悪い、ここをこう修正すれば良くなる)と分かる目(観察力みたいなの)があれば良かったのですが、あいにくそういう目を持ち合わせておりません。
だからそういう人に言いたい、
「自分のキャラの等身表を作れば、バランスが悪い場所が分かるよ」と
自分のキャラの等身が分かっていれば、バランスが悪いと感じた時、
その等身を割り当ててみればいいんです。
等身内に大体収まればズレが修正しやすいのです。
ぜひ、やってみてほしいです。
等身表の作り方
キャラクターの等身表の作り方を紹介します。
よかったら参考にしてみて下さい。
(使用ソフトはCLIP STUDIO PAINTです)
正面の顔、体の等身表を作る時、対称定規を使います。早く描けますし、あくまで表ですので、長さをはかるのに正確さが求められるからです。(私は正面描くのが苦手なので漫画内でもよく利用します(^_^;))
②
等身のメモリを書く時は、グリッドの吸引にチェックを入れて下さい。(グリッドに添って線が引けます)
最初は頭から描きます。頭の縦の長さを1として、等身表の基準の大きさにします。
始めから、1のメモリ内で描くのは難しいので、対称定規で大きく描いた後、1の範囲に縮小した方がいいと思います。(水平には移動しないように、対称定規からずれます)
③
体を描いていきます。
まだ人物を描くのに自信がない方は、デッサンの本や実際の人物写真、デッサン人形など参考にして描くといいと思います。
または、理想とする漫画やアニメのキャラなどの等身を参考にするのもいいかもしれません。
自分がしっくりくる等身を追求してみて下さい。
④
レイヤーを増やしながら髪や服を描いてみて、何かバランスが悪いなと思ったら、前にもどり修正して下さい。
目を絵から離してみたり、プリントアウトしてみたりして、自分でその絵がバランスがいいと思うなら、完成です。
男性も作ってみます
①
男性と女性の体つきの違いを意識しながら描いてみて下さい。
②
色々バランスを調整して出来上がり。
《男性、女性並べてみましょう。》
一度作ってみても、しばらく経つと違和感を感じることもあります。そういう時には、自分がしっくり合う等身に修正してみて下さい。(私もよく修正します(^_^;))
体のバランスが崩れるな~と思う方は、この等身表をコピーして、いつでも見れるようにしておくといいかもしれません。
人物を描く時に、等身を気にしながら描くとバランスが崩れることをできるだけ防ぎます。
等身表は素材登録をしておくと便利です。漫画のキャラ表を作る時役に立ちます。
時間があれば色んなタイプの等身表を作るのもいいかもしれませんね。
実際に描いてみる
上半身のみ、等身を気にして描く
上半身のみだと全身のバランスが分かりづらいですが、等身を意識するとバランスが良くなります。
また、バランスが崩れているなと感じた時は等身を割り当ててみます。自分の等身からずれているところがあればそこを修正すればいいでしょう。
どこかで悩んでいるあなたへ
等身表がなくても描ける人もいますが、私みたいにバランスが崩れやすい、どこを修正すればいいか分からない方には有効な手段だと思います。
これから、イラスト・漫画・上達法では、私が過去壁にぶちあたり、色々模索した結果の
自分なりの解決法を記事にして行きたいと思います。
私の解決法なので、あてはまらない人も多くいると思いますが、記事のどれかがあなたの悩みの解決法につながるかもしれません。
頑張ってまとめていきますので、また機会がありましたらのぞきに来てみて下さい。
また、私ももっと絵のレベルを上げていきたいのでこれからも色々模索していこうと思います。
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