
こんにちは、SORAO(ソラオ)です。
今回は、ストック動画(Adobe Stock,PIXTA他)登録用に、After Effects( アフターエフェクツ )からAdobe Media Encoder CC(アドビメディアエンコーダー)で動画を書き出す(エンコード)方法を紹介します。
ただし、動画を書き出す方法は他にもあるので、あくまでその中のひとつの方法であることをご理解下さい。
私は現在、PIXTA(ピクスタ)とAdobe Stock(アドビストック) と
Shutterstock(シャッターストック) とMotion Elements(モーションエレメンツ)で動画素材をアップしているので、その4社で紹介したいと思います。
使用パソコンはWindows10です。
解説画像のAfter Effects CCのバージョンは(v16.0.1)
Adobe Media Encoder CCのバージョンは(v13.0.2)です。
CG動画販売のみです、映像素材はよく分かりません。
目次
サイト別によるアップロード仕様比較
サイトごとにアップロード仕様を比較してみましょう。
〈ファイルフォーマット〉
PIXTA | MOV,MP4 |
---|---|
Adobe Stock | MOV,MP4,MPG,AVI |
Shutterstock | MOV,MP4, |
Motion Elements | MOV,MP4, |
〈コーデック〉
PIXTA |
【movファイル形式】 ※アルファチャンネル付き映像の場合 【mp4ファイル形式】 |
---|---|
Adobe Stock |
〈推奨〉 |
Shutterstock |
・PhotoJPEG ※アルファチャンネル付き映像の場合 |
Motion Elements |
※コーデックの変更がありました |
〈時間〉
PIXTA | 5〜60秒 |
---|---|
Adobe Stock | 60 秒 |
Shutterstock | 5〜60秒 |
Motion Elements | 3〜120秒 |
〈最大ファイルサイズ〉
PIXTA | |
---|---|
Adobe Stock | 3900 MB(3.9 GB) |
Shutterstock | 4GB |
Motion Elements | 4GB |
《アップロード仕様参考サイトリンク》
・PIXTA
・Adobe Stock
・Shutterstock
・Motion Elements
〈Adobe StockのProResについて〉
Adobe StockのProResについて疑問があったので、Adobe Stockに質問メールをだしました。
(質問内容)
動画のアップロード仕様についての質問です。
受け付けているビデオ圧縮形式(コーデック)推奨:ProResとありますが、
これは、
Apple ProRes 4444 XQ
Apple ProRes 4444
Apple ProRes 422 HQ
Apple ProRes 422
Apple ProRes 422 LT
Apple ProRes 422プロキシ
のどれでも可能ということでしょうか?
(Adobe Stockからの回答要約)
Apple ProRes 4444 XQ
Apple ProRes 4444
Apple ProRes 422 HQ
Apple ProRes 422
Apple ProRes 422 LT
Apple ProRes 422プロキシ
も使えるけど、一般的にはApple ProRes 422を使用するのが、幅広い購入者が使える素材になりますよ。
ということでした。
紹介するファイルフォーマットとコーデック
上の比較から分かる用に、4社で共通するのはファイルフォーマットが(MOV)でコーデックは(ProRes 422)になります。
(追記:Motion Elementsのコーデックに変更がありました。Motion Elementsのコーディックは、H.264 です。)
(追記:PIXTAもMP4対応になりました!!)
ファイルフォーマットがMP4、コーデックはH246が4社で共通します
手間をはぶくために4社で1つを共有するのがいいのですが、1つ問題があって
Windows での Apple ProRes の書き出しサポートはAfter Effects CC の(v16.0.1 )からで、
なおかつ、Adobe ProRes のサポートはWindows 10 および macOS 上の Premiere Pro、After Effects、Media Encoder で、ProRes 4444 および ProRes 422 形式を含む Apple ProRes の書き出しプリセットを利用できるとあり(参考サイト)
つまり、Windows10以下では(ProRes)がWindowsでは利用できないのです。
(実はこの記事を書く前まで、Win8でした、、w。なのでWin10にアップグレードしました(^_^;))
※余談ですが、今回以下のことも知りました。
CC 2019 アプリケーションは、Windows 7、Windows 10 以降、および macOS Sierra 10.12 以降で使用できます。Digital Video 製品の 2019 バージョンには、Windows 10 および macOS Sierra 以降の最新バージョンが必要です。Windows 8.1 または初期の Windows 10 バージョンはサポートされません。
CC2019とはCreative Cloud 2019のことです。
Creative Cloud の今後のバージョンでは Windows 7 はサポートされなくなるようです。
なので、やはりWindowsでは、Windows10にアップグレードするのがよいようですね(;´∀`)
よって、今回は2つの方法を紹介します。
・コーデックは(ProRes 422)ファイルフォーマットは(MOV)に変換する方法
・コーデックは(H.264)ファイルフォーマットは(MP4)、PIXTA用に(MP4)を他の変換ソフトで(MOV)に変換する方法(Win10でなくても大丈夫)
ファイルフォーマットMOV,MP4の簡単な説明
MOVファイルは、アップル社のQuick Timeで再生できるファイルフォーマットです。
Macプラットフォームで使えます。
アップル社によるQuickTime Windows版のサポート終了により、Windowsではアンインストールが推奨されています。
Apple社からQuickTime for Windowsサポート終了が発表された件について(adobe)
MP4ファイルは、MPEG-4形式の圧縮動画データを格納するファイル形式の一つ。MOV をもとに開発されたファイルフォーマット。
多くの動画プレイヤーで再生でき、広く普及している。
Youtubeやvimeoなどでは(MP4,H264)が一般的
Adobe Media Encoderで、(ProRes 422)、(MOV)に変換する方法
ストック動画作品が出来上がったとします。そしたら、ストック動画にアップするためにアップ可能なファイルフォーマットにエンコードする必要があります。
●〈コンポジション〉から〈Adobe Media Encoderキューに追加〉をクリックします。
●そうするとAdobe Media Encoderが開きます(開くまで少し時間がかかります。)
●右側にあるキューにエンコードしたいソースが現れます。図のピンクで囲ってあるどちらかをクリックします。
●書き出し設定の〈形式〉から〈QuickTime〉を選択します。
●〈プリセット〉から〈Adobe ProRes 422〉を選択します。

●出力名をクリックし、出力する場所と出力名を決めます。
(出力場所と名前は、キューの出力ファイルの所からも決められます。)
●音がない時は、オーディオを書き出しのチェックを外します。(外さなくても審査は通ります)
チェックを外すとプリセットのところがカスタムに変わりますが、そのままで大丈夫です。
●左下の三角スライダーで出力始まりと終わりを調整できます。(調整不要の場合は触らないでOK)(青スライダーはプレビュー場所)
不要なシーンがある時は、これで調整もできます。
●〈Adobe Stock〉では(パブリッシュ)から(Adobe Stock)にチェックを入れ、サインインすると、エンコード時に自動でAdobe Stockにアップロードできる機能があります。
しかし私としては、エンコードした動画をチェックすると、割とそこでミスを見つけたりするので、確認後、FTPでアップロードする方が二度手間にならずいいと思うので、この方法はオススメしません。
●右上の緑矢印(キューを開始)をクリックしたら出力が始まります。
出力が終わったら終了です。
出力された動画を確認してみましょう、ミスがないかチェックしてみて下さい。
確認が終わったら、サイトのルールに従いアップロードして下さい。
Adobe Media Encoderで(H.264)、(MP4)に変換し、(MP4)を他の変換ソフトで(MOV)に変換する方法
途中まで手順は同じです。
●プリセットからHDの場合は〈High Quality 1,080p HD〉※アップデートで名称が(高品質1,080pHD)に変更されています(4Kの場合はその下)を選択します。(※これはあくまで私個人の場合です。他のプリセットでも可能です。規格にあったものを選んで下さい)
●後は、〈MOV,ProRes 422〉と手順は同じです。
MP4ファイルをMOVに他の変換ソフトで変換する
Windows10以下の下位バージョンの場合、Adobe Media Encoderで(v13.0.2)にバージョンアップできないので、MOVのProRes変換ができません。他のコーデックもストックサイトの仕様に合わないため、Adobe Media Encoderを使わず他の変換ソフトを使う必要があります。
ネットには無料で使える変換ソフトがあるります。
今回は私が使っている変換ソフトを紹介します。
VideoProcというソフトです。
このソフトは多機能ビデオ処理ソフトで、有料版はいろんなことができるんですが、
無料版があり、無料版は(5分間までの動画形式変換)ができます。
5分間あれば、ストック動画には十分ですね!
ユーザーインターフェースもシンプルで使いやすいです。
VideoProcで動画形式を変換する方法
VideoProcの無料版をダウンロードする(ダウンロードサイト)
起動する。(有料版の広告が出ますが、右上の✖をクリックして消して進んで下さい)
上画像1のビデオをクリックして、変換するファイルを選択します。
(下のバーのビデオ)選択後、画像2の〈MOV,H264〉を選択します。
画像3の出力フォルダから出力先フォルダーを選択します。
画像4のRUNをクリックします。
出力が完了します。
これで、PIXTA用のMOVファイルができました。
(PIXTAでもMP4がアップデートできればいいのに、、、、)
終わりに
人によってアップロード先のサイトや数も違うと思います。それぞれのサイトに合ったファイル形式で変換フォーマットを決めてくださいね。
良い、ストック動画ライフをお過ごし下さい。
(※今まで私は、(MOV,H464)(MP4,H264)で提出していたので、(MOV,ProRes422)で通ることを確認していません。今、提出して通るか確認をとっています。後日追記します。)
※追記
(MOV,ProRes422)で審査通りました。
おまけ
今回参考画像に使った動画をストック動画サイトMotion Elements(モーションエレメンツ)で販売しています。